食べ物が世界をつなぐ不思議
食べ物には、不思議な力があります。一見すると、ドミニカ共和国と日本はまるで正反対の国のよう。かたやトロピカルなカリブの楽園、かたや何世紀もの伝統に根付く島国。ところがそれぞれの食文化を覗いてみると、驚くほど似たところがあるんです。
1. お米が主役
ドミニカ共和国の人はお米が大好き。例えば「モロ」(豆と一緒に炊いたご飯で日本の赤飯にそっくり)やシンプルな白ご飯。どんな料理もお米がないと完成しません。これは日本も同じ。見た目はシンプルな白ご飯でも、その存在感は絶大。
どちらの文化でもお米は単なる食べ物以上の存在です。お腹が空いたときに食べるもの、家族と分け合うもの、一日の終わりに安心をくれるもの。そんな心の拠り所ともなり得るのが「ごはん」で、日本とドミニカ共和国に共通しています。
2. 海の幸を味わう
ドミニカ共和国も日本も、新鮮な海の幸に恵まれ、食文化にも深く根付いています。ドミニカでは「ペスカード・フリート」(揚げ魚)にライムを絞って食べるのが最もポピュラーです。一方、日本は寿司や刺身。揚げることは少ないですが、そのシンプルさが共通点。
どちらの国も、海の幸の素材を生かしてに味わうのが好み。海が身近だからこそ、派手なソースや難しい調理法ではないシンプルな食べ方が根付いたのかもしれませんね。
3. ピクルスの存在
ピクルスも忘れてはいけません。ドミニカ共和国には「エスカベッチェ」、野菜や魚を酢とスパイスに漬けた料理があります。酸味が効いていて、箸休めにぴったり。一方、日本には「漬物」があります。キュウリから大根まで、多彩なラインナップが魅力。
面白いのは、どちらの文化でもピクルスは名脇役であること。小さいけれど重要で、メインディッシュの良さを引き立てる存在です。
4. 魅惑の揚げ物
5. 甘い豆!?
ちょっと驚くかもしれませんが、ドミニカ共和国と日本は「豆をスイーツにする文化」も共通しているんです。ドミニカには「アビチュエラス・コン・ドゥルセ」というデザートがあります。シナモンが効いたクリーミーな赤豆のスイーツで、イースターの定番。お餅は入っていませんが、ビスケットをトッピングしたり、まさにドミニカ共和国風お汁粉という感じです。
この「えっ、まさか!」と思わせる瞬間が、食の創造性を感じさせてくれます。シナモンが効いたおしるこ、なかなかイケますよ。
食べ物がつなぐ世界
ドミニカ共和国と日本は、一見すると全く違う国。でも、食に目を向けると、意外な共通点が見えてきます。お米、海の幸、ピクルス、揚げ物愛、甘い豆—それぞれが伝統や人々の絆、そして食べる喜びを語るものです。
次にお赤飯やおしるこを食べる時は、「あ、そういえばドミニカ共和国の人も似たようなもの食べるんだっけ」とぜひ思い出してください。なかなか日本では馴染みのない国を身近に感じてもらえると思います!食は文化を作るだけではなく、文化をつなぐ!
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